2018年01月25日

展覧会「記憶の劇場II」

「記憶の劇場III」オープニング講座, 「記憶の劇場II」オープニング講座, 「記憶の劇場II」セミナー「大阪の記憶と未来」・博物館オリエンテーション, 地域文化の研究による発信・顕彰とメディアリテラシー, 自然科学に親しむ・触る・アートする〜研究からアートそして発信〜, 三輪眞弘『新しい時代』の再演, パフォーミング・ミュージアム VOL.2「くるみ座」を上演する, 未分類, 旅・芸のTELESOPHIA, ドキュメンテーション/アーカイヴ, 展覧会「記憶の劇場II」

大阪大学総合学術博物館「記憶の劇場II」展覧会
社会と大学との協奏を生かしたリサーチ型ミュージアムの探求

本展覧会は、大阪大学総合学術博物館が主催し、近隣の劇場・音楽堂・美術館等とも共同して開催してきた、文化芸術ファシリテーター養成プログラム「記憶の劇場II」の成果を公開するものです。この「記憶の劇場」は、博物館に収められているいわゆる〈ミュージアム・ピース〉の豊かさを引き出し、〈生きたアート〉として公開していく文化芸術ファシリテーターの育成を目指す講座です。受講されたのは、文化芸術に関心のある社会人を中心とした方々で、それぞれが6つの活動を選択し受講してきました。

本プログラムは、従来博物館が収集、維持保存し、研究してきた「ミュージアム・ピース」を現代社会に適合させ、それらを「生きたアート」として現代市民社会に開き、また大学博物館としての強みを生かし、文理融合的あるいは基礎研究的な潜在力と連動させた「リサーチ型ミュージアム」のあり方をさらに探求するものとして始まりました。本展覧会は、そのような活動を行ってきた本プログラムを紹介するとともに、プログラムに参加された受講生の成果を発表する場として開催いたします。

開催日程 2018年2月27日(火)〜2018年3月16日(金)
開館時間 10:30〜17:00(入館は16:30まで)*休館日  日曜日
会場   大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館(大阪府豊中市待兼山町1−20)

入場無料

活動①「「記憶の劇場Ⅱ」-オープニング講座/セミナー「大阪の記憶と未来」・博物館オリエンテーション/クロージング・エキジビション」
オープニングでは、国内外の公共施設やミュージアムの持つ今日的な意義と問題を学び各活動の理念を共有しました。また、セミナーによって大阪の文化芸術に関する知見を得、オリエンテーションでは博物館展示の基礎を経験しました。これらに加え、それぞれの実践的な活動を経験した受講生による、総合的な芸術ファシリテーターとしての活動成果発表の場として、展覧会とクロージング・シンポジウムを開催します。

 

活動②「地域文化の研究による発信・顕彰とメディアリテラシー」(担当:橋爪節也)
参加者が歴史や芸術の視点から、モダンな中之島や道頓堀の橋、臨海地帯の巨大橋梁を探り、魅了を発信する個性的なペーパー、映像にまとめました。

 

活動③「自然科学に親しむ・触る・アートする~研究からアートそして発信~」(担当:上田貴洋、伊藤謙)
自然科学の対象の一つである“鉱物”にアートを見いだす活動を通じ、独自の鉱物図鑑制作を目標に自然科学・アート間の相互理解を深めてきました。

 

活動④「三輪眞弘『新しい時代』の再演」(担当:伊東信宏)
三輪眞弘氏のモノローグ・オペラを、17年ぶりに再演しました。ネットワークの中の自分の方が生身の自分よりも大切だとか切実だ、と思う人はこのオペラを見直してみる必要があります。公演までの過程と、上演自体を記録し、展示します。

 

活動⑤「パフォーミング・ミュージアム Vol.2 「くるみ座」を上演する」(担当:永田靖、横田洋)
博物館所蔵のくるみ座関連資料を実際に扱い、研究を進めると同時に、関連上演のファシリテートと展覧会の企画を行いました。

 

活動⑥「旅・芸の TELESOPHIA」(担当:山﨑達哉)
人形を伴う芸能を題材に、時間的または空間的に遠い(=TELE)知識やわざ(=SOPHIA)がどのように現代に伝わっているかを、上演などを通して考えました。

 

活動⑦「ドキュメンテーション/アーカイヴ」(担当:古後奈緒子)
ダンスボックス制作・筒井潤 作『滲むライフ』のリサーチ(vol.1)と、維新派『nostalgia』の台本出版プロジェクト(vol.2)に参加した成果。伝えられるものと伝えられないものの間を展示します。

 

主催:大阪大学総合学術博物館
共催:大阪大学文学研究科
連携:あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール

 

大阪新美術館建設準備室
公益財団法人吹田市文化振興事業団(吹田メイシアター)
豊中市都市活力部文化芸術課
能勢淨るりシアター
兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)
公益財団法人益富地学会館
助成:平成29年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」
協力:大阪大学21世紀懐徳堂