2018年09月11日

【記憶の劇場 芸術祭】活動⑥「TELESOPHIAと芸術・文化・生活」日本ジャズのTELESOPHIA「JAZZICTIONARY ーことばが奏で、ピアノが語る日本ジャズ史ー」

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【記憶の劇場 芸術祭】

活動⑥「TELESOPHIAと芸術・文化・生活」

日本ジャズのTELESOPHIA

JAZZICTIONARY——ことばが奏で、ピアノが語る日本ジャズ史——

 

日時:9月17日(月祝)14:00開演(仮)開場13:00

会場:大阪大学会館講堂(〒560−0043 大阪府豊中市待兼山町1−13)

出演:渋谷毅(ジャズ・ピアニスト、作・編曲家)

川村年勝(プロデューサー)

*入場無料・要事前申し込み

お申し込み:https://www.quartet-online.net/ticket/jazzictionary/reserve

 

本講座のテーマである「TELESOPHIA」では、芸術や文化における知やわざが、どのように時空を超えて現代・未来に伝えられているのかを考え、これまでに震災や芸能などをテーマにしてきました。今回は、日本のジャズにも着目して考えていきます。

戦後のジャズに直に触れ、作曲家・編曲家・演奏家として現在に至るまで精力的に活動されている渋谷毅さんにピアノ演奏とトークイベントを通して日本のジャズ音楽文化について伺います。トークイベントでは、音楽イベントプロデューサーの川村年勝さんを迎え、渋谷毅さんとともにお2人が触れた(ジャズ)音楽というテーマで、主に日本のジャズについてお話しいただきます。

渋谷毅さんがどのようにジャズに触れ、吸収してきたかということは、日本のジャズの歴史にとって非常に重要な観点です。また、川村年勝さんもプロデュース・製作側の視点から日本のジャズの歴史とともに歩まれています。このように日本のジャズとの関わりが深いお2人ですが、公の場でジャズについてお話されることはめったになく、非常に貴重な機会です。渋谷毅さんの演奏と川村年勝さんとのトークを通して、日本のジャズの歴史について考えていきたいと思います。

 

 

渋谷毅(しぶや・たけし) ジャズ・ピアニスト。作・編曲家。

1939年東京生まれ。東京芸大作曲科中退。ジョージ川口、沢田駿吾グループなどのメンバーとして活動、同時に作曲家として、歌謡曲、映画、CMなど数多くの作品を手がける。
1975年に自己のトリオを結成する。1980年代後半よりは渋谷毅オーケストラを中心に活動、従来の典型的なビッグバンド・スタイルから解放された、このオーケストラの人間主義と評された自由奔放な魅力に溢れた演奏は『LIVE-91』『酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図』『ずっと西荻』ほかの六つの作品として記録されている。1999年からはデューク・エリントンの作品をレパートリーとするグループ「エッセンシャル・エリントン」の活動も活発で、三枚の作品を発表している。
また、ヴォーカリストからの信頼も厚く、浅川マキを初め、金子マリ、小川美潮、高田渡、小沢健二、二階堂和美等、数多くのヴォーカリストのセッション、レコーディングに参加している。
近年は作曲家としてNHKの『おかあさんといっしょ』『てれび絵本』等の幼児番組に多くの作品を提供していることでも知られ、また映画「嫌われ松子の一生」(2006年)の音楽を手がけて日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞している。

 

川村年勝
1947年、東京都足立区生まれ。 1970年代から日本ジャズシーンの中枢に関わる。 坂田明、古澤良治郎らのマネージメントや「サマーフォーカス・イン」、 「ミッドナイト・ジャズ・イン」などの音楽イベントのプロデューサーとして活躍。アルバムのプロデュース作品は20作を超え、彼の関わったミュージシャンたちは今でもその輝きを失うことなく活躍している。 中でも1983年にプロデュースした「屈路湖ジャズフェスティバル」は、 日本ジャズシーンにおける数多あるフェスティバルの中でも最高ランクの評価を得ており、歴史的に特筆されるものである。
1990年、コンサートの打ち上げ中に脳内出血で倒れ、一命は取り留めるも左半身の自由を失う。現在もリハビリ訓練を受けつつ、再びジャズシーンに復帰しイベント・プロデュースやCD制作を手がけている。 1998年、札幌・すすきのにライブハウス「チャド」をオープン。北海道内初の本格的ライブハウスとして大きな反響を呼び、連日著名なミュージシャンの出演でおおいに賑わいをみせた。2003年、⻑編記録映画「わたしの季節」の音楽を担当。同映画は第59回(2004年)毎日映画コンクール記録文化映画賞を受賞。また翌年の第3回文化庁映画大賞も受賞するなど、各方面で大きな評価を得た作品である。