概要

ABOUT

本講座は、大学博物館の特性を生かしながら様々なジャンルの芸術活動に関わり、企画運営しつつアート・マネジメント人材を育てるプログラムです。博物館に収められているいわゆる〈ミュージアム・ピース〉の豊かさを引き出し、〈生きたアート〉として公開していく文化芸術ファシリテーターの育成を目指します。収蔵されている〈ミュージアム・ピース〉について学び、それらを活用して新しいイベントを創出することで、大学博物館の基礎研究的な潜在力と市民との協奏による調査や芸術実践の試みによる「リサーチ型ミュージアム」のあり方を探求します。演劇、音楽、美術、パフォーマンスなどばかりではなく、自然科学の領域までカバーして、理系文系問わない多様な文化領域に柔軟に対応できるファシリテーター人材の育成プログラムです。受講生は、今までにないような新しい展覧会やアート・イベント等を創出していって欲しいと思います。そしてそれが広く関西や日本の文化芸術シーンを活性化することにも繋がっていくことを期待しています。
本講座では、1年を次の3つの期間に分けてプログラムを実施します。座学や学外での活動を経て、展覧会開催の実地も行います。
[第1期] 全体的な理念、学知を学ぶ座学中心の学習期間
[第2期](選択制)②〜⑦の活動に参加し、 具体的な研修を行う期間
[第3期]研修成果を大学博物館において展示・上演する期間

展覧会の企画・開催・運営を最終的なゴールに見据え、演劇、音楽、美術、パフォーマンスなどの現代芸術を広くカバーして、単に実務面でのマネジメント能力のある人を育成するのではなく、コンセプトや内容にまで立ち入って企画運営に関与できる人材を育成するのが目的です。大阪大学総合学術博物館が主催し、大阪大学文学研究科との共催により、開講いたします。また本講座は平成28年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」による助成を受けております。
本講座は、兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター、能勢淨るりシアター、吹田市文化会館 吹田メイシアター、あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール、大阪新美術館建設準備室、公益財団法人 益富地学会館、豊中市都市活力部文化芸術課などの芸術諸機関の協力を得て行います。

目的

aim

ミュージアム・ピースと「生きたアート」を統合する文理融合能力のある総合的文化芸術ファシリテーター育成

大学と地域社会の協奏による芸術実践の試みと地域文化の活性化

演劇、音楽、美術など多岐にわたる現代芸術を広くカバーし、どのような芸術ジャンルにも対応できる人材を育成

伝統的な芸術から現代芸術まで特定の専門分野に偏らず、多様な文化領域に柔軟に対応できる人材の育成

文系理系を横断したリサーチ型ミュージアム展示の展開

芸術諸機関と大学と地域など、様々な社会領域をつなぐアートマネジメント人材の育成

大学の人文学的な知を生かして自力で展覧会の企画を立てられる人材の育成

事業実施体制

ORGANIZATION
  • 主催:大阪大学総合学術博物館
  • 共催:大阪大学文学研究科
  • 連携機関:
    • あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
    • 大阪新美術館建設準備室
    • 公益財団法人吹田市文化振興事業団(吹田メイシアター)
    • 豊中市都市活力部文化芸術課
    • 能勢淨るりシアター
    • 兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)
    • 公益財団法人益富地学会館
  • 助成:平成28年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」
  • 協力:大阪大学21世紀懐徳堂