大阪大学総合学術博物館

2016年07月23日

[第3期] 活動①
展覧会「記憶の劇場」

プログラム(平成28年度), 展覧会「記憶の劇場」

1年間にわたる本事業の総括として各活動の成果を展示という形で公開することで、ミュージアムでの新しい展示の方法を学びます。大学知とミュージアムの理念の融合かつ文理融合的でかつ総合的な芸術ファシリテーターとしての活動成果発表の場でもあります。

大阪大学総合学術博物館「「記憶の劇場」―大学博物館を活用する文化芸術ファシリテーター育成講座」

展覧会

会期   2017年2月27日(月)〜2017年3月11日

開館時間 10:30〜17:00(入館は16:30まで)

休館日  日曜日

会場   大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館

入場無料

大阪大学総合学術博物館「記憶の劇場」

社会と大学との協奏を生かしたリサーチ型ミュージアムの探求

本 展覧会は、大阪大学総合学術博物館が主催し、近隣の劇場・音楽堂・美術館等とも共同して開催してきた、文化芸術ファシリテーター養成講座「記憶の 劇場」の成果を公開するものです。この「記憶の劇場」は、博物館に収められているいわゆる〈ミュージアム・ピース〉の豊かさを引き出し、〈生きたアート〉 として公開していく文化芸術ファシリテーターの育成を目指す講座です。受講されたのは、文化芸術に関心のある社会人を中心とした方々で、それぞれが6つの 活動を選択し受講してきました。

本講座は、従来博物館が収集、維持保存し、研究してきた「ミュージアム・ピース」を現代社会に適合させ、 それらを「生きたアート」として現代市民社 会に開き、また大学博物館としての強みを生かし、文理融合的あるいは基礎研究的な潜在力と連動させた「リサーチ型ミュージアム」のあり方をさらに探求する ものとして始まりました。本展覧会は、そのような活動を行ってきた本講座を紹介するとともに、講座に参加された受講生の成果を発表する場として開催いたし ます。

活動①「「記憶の劇場」オープニング講座、クロージング・シンポジウム」

国 内外の公共施設やミュージアムの持つ今日的な意義と問題を学び各活動の理念を共有しました。また、総合的な芸術ファシリテーターとしての活動成果 発表の場として、<ミュージアム・ピース>を活用した、地域社会との協奏による「リサーチ型ミュージアム」のあり方を実践する展覧会とクロー ジング・シンポジウムを開催します。

活動②「地域文化の研究による発信・顕彰とメディアリテラシー」(担当:橋爪節也)

大阪の歴史や文化芸術、現状、「運河」などを、メディアリテラシーを踏まえつつ探り、地域の魅力を発信するペーパーの編集を試みました。

活動③「自然科学に親しむ・触る・アートする」(担当:上田貴洋、伊藤謙)

“研究者”と“自然科学を題材とする作家”が協同してアートを紹介することで、アート作品に隠された科学的背景を知る“最初の一歩”を体感しました。

活動④「オペラ『新しい時代』をめぐるワークショップ」(担当:伊東信宏) 

三輪眞弘氏によるオペラ『新しい時代』の再演を念頭に演奏会「声のような音/音のような声」を企画開催しました。

活動⑤「パフォーミング・ミュージアム Vol.1」(担当:永田靖)

博物館所蔵の森本薫関連資料を実際に扱い、研究を進めると同時に、関連上演のファシリテートと展覧会の企画を行いました。

活動⑥「紛争・災害の TELESOPHIA」(担当:山﨑達哉)

阪神淡路大震災における人々の協力関係や共生意識に重きを置いて、現地へ赴き、対話を主とした調査を進めました。

活動⑦「ドキュメンテーション/アーカイヴ」(担当:古後奈緒子)

維新派の稽古場、劇団石の作品にインスパイアされたWS、remoscopeWSで、「記録すること」について考えました。

開催日 2017年2月27日(月)〜3月11日(土)
場 所 大阪大学総合学術博物館
*クロージング・シンポジウム:2017年3月11日(土)、大阪大学大学豊中キャンパス
講 師 永田靖(大阪大学総合学術博物館・大阪大学文学研究科)
橋爪節也(大阪大学総合学術博物館)
上田貴洋(大阪大学総合学術博物館)
伊藤謙(大阪大学総合学術博物館)
横田洋(大阪大学総合学術博物館・大阪大学文学研究科)
伊東信宏(大阪大学文学研究科)
古後奈緒子(大阪大学文学研究科)
山﨑達哉(大阪大学総合学術博物館)
渡辺浩司(大阪大学文学研究科)